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メモ:『ポケモンGOからの問い 拡張される世界のリアリティ』(新曜社、2018年) #ポケモンGO

メモ。適宜更新の予定。

2018年2月14日追記:部分的に取り上げる形で書く。

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巻頭インタビュー

巻頭インタビューで鈴木謙介さんが、日本におけるポケモンGOへのネガティブなイメージがついた理由に、1「気味の悪さ」と2「プレイヤーの指標のなさ」と3「日本特有の地理的環境」が挙げられていた。

1.情報がものすごいスピードで広がるゾーンとテレビ経由でしか何が起こっているかわからない人が一緒に合わさることで、「気持ち悪い人がウロウロしている」ように見えてしまい、何をしているかわかった上での【反感】ではなく、何をしているかわからない【恐怖の対象】となってしまったこと。

2.実際の空間には何もないけれど、スマホの画面によって初めてポケストップポケモンが可視化されて意味を持つようになることが、リアルの空間と情報空間のイメージの齟齬や断絶を深くした理由ではないか、と。

3.日本には面積の大きいフィールドが都会にほとんどない。よって、プレイヤーとそれ以外の人と「意味の衝突」が起きやすくなって、スマホを開いて長時間留まるだけで下手すると不審者扱いされる。

p.37

アニメにおけるポケモンは、野生動物と変わらない振る舞いや人間との意思疎通を図っていることから、背景に固有の人格や生活を伴った存在としてのキャラクターとして考えられる。しかし、ビデオゲームにおけるポケモンはゲームストーリー上の

p.69
"ポケモンGO大阪市内でプレイしてみると、画面内ではランドマークや坂道など、重要な地理的要素としての高低差が捨象されたり、道路が強調されたりするなどのデフォルメが施され、また、ジムやポケストップなどの仮想施設も密に設置されている。しかしそのシステムの内部では、デジタル地図に表象されるエリアに固有の歴史や文化が描かれていない。あるいは出現するポケモンが、土地のなりたちと結びついている、ということもない。"
エリアとしての表現において、歴史性がないということであって、個々のポケストップに関する歴史性のことではないということなのか。