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AZLAのライブ用耳栓「POM1000 II」を使う

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AZLAのPOM1000 IIを使っている

アユート社のオーディオブランド「AZLA」のライブ用耳栓「POM1000 II」を使っている。

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シルバー、ブラック、ミリタリーの3色があり、シルバーを選んだ。

ノイズキャンセリング機能を持つ完全ワイヤレスイヤホンのTechnics EAH-AZ80を使っているが、電源のないノイズキャンセリングが欲しくなり、ライブ用耳栓を探すようになった。

ruindig.hatenablog.jp

AZLAの「POM1000 II」を知るきっかけは以下のAV Watchの記事だった。

av.watch.impress.co.jp

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店頭での試着や他製品との比較もせず、即決同然でオンラインストアで購入した。

製品写真

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POM1000 IIのパッケージの表側。「呼吸するライブ用イヤープラグ」と「ライブの他、睡眠時や聴力の保護、集中力アップや騒音遮断にも」とも書いてある。

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POM1000 IIのパッケージの裏側。耳への圧迫を防止するエアホール設計である事の明示や密閉モードと開放モードの図示、密閉モード時の遮音性能の数値を100Hz~20kHzの周波数別に示すなどしている。

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付属のポーチ

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写真は中身を取り出した後だが、付属のポーチの内部にはイヤーピース2種類、POM1000 II本体、POM1000 II本体用の収納ケース、POM1000 II本体に装着する付属のストラップが入っている。

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金属製のPOM1000 IIの専用ケース。ウォーターボトルのような形に、滑り止めが効いた複目ヤスリのようなザラザラした手触りの装飾が施されている。

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ケースの蓋を開けた様子。ペットボトルの蓋のように回して開ける。

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ケースの内側

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耳栓本体をケースに入れた様子。縦に積み重ねて入れる。

POM1000 IIに付属するイヤーピースは2種類、SednaEarfit Foamax StandardとSednaEarfit XELASTEC II Standardになる。SednaEarfit Foamax Standardは低反発素材のポリウレタン(PU)が、SednaEarfit XELASTEC II Standardは滑りにくい熱可塑性エラストマー(TPE)が使われている。

SednaEarfit XELASTEC II Standardのケース SednaEarfit XELASTEC II StandardのイヤーピースのSS・MS・MLサイズ
POM1000 IIに付属するイヤーピースのSednaEarfit XELASTEC II StandardはSS・MS・MLサイズの3種類が入っている。

POM1000 IIに付属するイヤーピースのSednaEarfit XELASTEC II Standardの手触りは滑りにくさに由来するべたつきがあり、埃などがくっつきやすい。イヤーピースとして装着すると、抜け落ちにくさはあるが、埃などがくっつきやすい事を考えると筆者には合わなかった。

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POM1000 IIに付属するイヤーピースのSednaEarfit XELASTEC II StandardはSS・MS・MLサイズの3種類だが、S・M・Lサイズは別売りの物として購入する事ができる。3サイズの各1ペアセットの他、1サイズの2ペアセットもある。

SednaEarfit Foamax Standardのケース SednaEarfit Foamax StandardのイヤーピースのS・MS・Mサイズ
POM1000 IIに付属するイヤーピースのSednaEarfit Foamax StandardはS・MS・Mサイズの3種類が入っているが、MSサイズはPOM1000 II本体に最初から装着してある。

POM1000 IIに付属するイヤーピースのSednaEarfit Foamax Standardは低反発素材を使用した柔らかさが特徴で、指で潰すと表面にシワができるが、時間が経つと元の形に戻る。

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POM1000 IIに付属するイヤーピースのSednaEarfit Foamax StandardはS・MS・Mサイズの3種類だが、SednaEarfit XELASTEC II Standardと同じようにLサイズなどは別売りの物として購入する事ができる。3サイズの各1ペアセットの他、1サイズの2ペアセットもある。

しかし、長時間着ける事を考慮すると、フォームタイプよりもシリコン系、特に医療用シリコンがいいと考えた。そこで、同じAZLAの別売りのイヤーピースで医療用シリコンを100%使用するSednaEarfit MAX Standardを購入した。

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SednaEarfit MAX StandardのMS・M・MLサイズのセットのパッケージ。裏側には同封する各サイズのイヤーピースの寸法が断面図と合わせて書いてある。

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SednaEarfit MAX Standardの左からMLサイズ、Mサイズ、MSサイズのイヤーピース。中央にあるのは細いノズルのイヤホンへの装着を可能にする細軸ノズルアダプターになる。今回はノズルアダプターを使わない。

SednaEarfit MAX StandardもSednaEarfit XELASTEC II StandardやSednaEarfit Formax Standardと同じようにイヤーピース3サイズの各1ペアセットの他に、1サイズの2ペアセットのラインナップもある。

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SednaEarfit Formax StandardのMSサイズを取り付けたPOM1000 II

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POM1000 IIのノズル部分

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SednaEarfit MAX StandardのMSサイズを取り付けたPOM1000 II

ちなみに、POM1000 IIには完全ワイヤレスイヤホンのような左側認識用の突起はない。そのため、左右に形状の違いはなく、左右の違いを手触りで認識する事はない仕様になっている。

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完全ワイヤレスイヤホンのTechnics EAH-AZ80のイヤホン本体には左側認識用の突起がある。

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POM1000 IIの密閉モード(左)と開放モード(右)。密閉モードに比べて開放モードは溝の幅が大きくなっている。

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POM1000 IIの密閉モード・開放モード切替の図

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SednaEarfit MAX StandardのMSサイズを取り付けたPOM1000 IIを耳に装着した様子

POM1000 IIの大きさ

POM1000 IIのケースはジャケットやコートのポケット、あるいはポーチ、ポシェット、ボディバッグなどに入れて持ち運ぶ事ができる充分な大きさになっている。

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POM1000 IIのケースの縦の長さは約5.9cm(5cm9mm)で目薬の縦の長さと大きく変わらない。

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POM1000 IIのケースと500円硬貨の比較。POM1000 IIのケースは500円硬貨2.3個分程度になる。

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SednaEarfit MAX Standard MSサイズを取り付けたPOM1000 IIの耳栓本体と500円硬貨の大きさの比較。耳栓本体の縦の長さは500円硬貨に近い。

POM1000 IIを使った感触

POM1000 IIを既に2ヶ月以上使ってきた。ライブ用耳栓として、東京ゲームショウ2025や東京2025世界陸上競技選手権大会といったイベントに行った際にも使った。音の圧力を抑えつつ音の質は落としていないように感じる。就寝時の耳栓としても使っていて、横向きになると耳栓を圧で押し込みすぎないか少々心配するが、今の所は問題なく使っている。総じて買って良かったと思っている。

SednaEarfit Foamax Standard MSサイズとSednaEarfit MAX Standard MSサイズの2種類のイヤーピースを使用した時の細かい感触を以下のようにまとめた。音の聞こえ方や遮音の感触には個人差がある。

【SednaEarfit Foamax Standard MSサイズ:密閉モード】

  1. 数十メートル先の横断歩道の信号音が弱々しく聞こえる
  2. 駅の音声・列車内の音声アナウンスは聞き取れる、音の大きさは抑えられる
  3. 隣に並んで立つ2人組の会話は聞こえる
  4. 交差点を通る車の走行音はハッキリと聞こえる
  5. 横断歩道の信号音もハッキリ聞こえる
  6. トラックなどの大型車の走行音もハッキリ聞こえるが、耳を痛める音ではない
  7. コンビニのセルフレジ、駅の券売機の音声は聞き取れる
  8. エスカレーター、エレベーターの音声も聞き取れる
  9. スーパーマーケットの館内音声も聞き取れる

【SednaEarfit Foamax Standard MSサイズ:開放モード】

  1. エスカレーターやスーパーマーケット館内の音声が聞こえるがあまり大きな差は感じないと思ったが、密閉モードに切り替えると音が若干抑えられた印象
  2. 横断歩道の信号音や車の走行音であまり大きな差を感じなかった
  3. 密閉モードとの劇的な違いを感じ取りにくいが、車の走行音がやや聞こえやすくなるような印象

【SednaEarfit MAX Standard MSサイズ:密閉モード】

  1. 2m程離れた位置のテレビの音量3、男性ナレーションの声が抑えられるように聞こえる
  2. 2m程離れた位置のテレビの音量3、男性出演者の声や女性出演者の声の響きがやや抑えられているように聞こえる
  3. 2m程離れた位置のテレビの音量3、野球中継(阪神タイガース対中日ドラゴンズ)の男性アナウンサーの実況の声の大きさ、解説の声の大きさは全体的に抑えられている印象
  4. ヘッドホン越しに:ゴルベーザ四天王のテーマ(ハイレゾ)は中高音にそれ程変化はなく聞こえる、低音が抑えられている印象
  5. ヘッドホン越しに:俺達レジスタンス(MP3)は全体的にフラットに抑えられて聞こえる印象
  6. ヘッドホン越しに:YOASOBIのアイドル(ハイレゾ)はドラム音が抑えられているが、どちらかというとボーカルに響きがあるようには聞こえない、前半のピアノは抑えられているようだが後半のピアノはハッキリ聞こえる印象
  7. ヘッドホン越しに:米津玄師のPlazma(ハイレゾ)は密閉モードを感じさせない程全体的にバランスよく聞こえる
  8. 自宅のトイレの換気扇:音は聞こえるが全体的な音量は下がっている印象
  9. 車の走行音の全体的な大きさは下がっている印象 信号音も聞こえる
  10. 自宅の窓を開けた時の道路工事音は聞こえるがうるさい度合いは減る
  11. 総じて音の大きさは低減できている

【SednaEarfit MAX Standard MSサイズ:開放モード】

  1. 2m程離れた位置のテレビの音量3、ドキュメンタリー番組の男性ナレーションの声(加藤清史郎さん)が密閉モードよりも若干クリアに聞こえる
  2. 2m程離れた位置のテレビの音量3、男性出演者の声や女性出演者の声(高田純次さんと下平さやかさん)がある程度はっきりとするかなという印象
  3. 2m程離れた位置のテレビの音量3、野球中継(阪神タイガース対中日ドラゴンズ)の男性アナウンサーの実況の声はよく通る印象、解説の声も聞こえる
  4. ヘッドホン越しに:ゴルベーザ四天王のテーマ(ハイレゾ)は中高音にそれ程変化はなく聞こえる、低音もある程度聞こえるようになった印象
  5. ヘッドホン越しに:俺達レジスタンス(MP3)は導入から広がるように聞こえる印象
  6. ヘッドホン越しに:YOASOBIのアイドル(ハイレゾ)は音の広がりを感じる部分がある、密閉モード比でボーカルがより聞きやすくなった、密閉モード比でピアノの伴奏も聞きやすくなった印象
  7. ヘッドホン越しに:米津玄師のPlazma(ハイレゾ)は音の詳細な部分が掴みやすい印象
  8. 自宅のトイレの換気扇:音は抑えられている印象、密閉モード比での違いが分かりにくい
  9. 車の走行音が密閉モード比で聞こえやすくなった印象
  10. 横断歩道の信号音も聞こえる
  11. 自宅の窓を開けた時の道路工事音は聞こえるがうるさい度合いは減る
  12. 国立競技場での東京2025世界陸上:拍手や観客の声援が聞こえやすい印象

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その他のライブ用耳栓に関する記事

POM1000 IIの購入後にライブ用耳栓にはどんなラインナップがあるのか調べると、ビクターのEP-S433、ゼンハイザーのSoundProtex Plus、JLabのJBuds Protect、LoopのSwitch 2dBudの第2世代などがある。


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