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Nothingの製品コードネームの命名法則を考える

※2023年2月20日時点の情報に基づいて書いている。考え方については推測を含んでいる。

透明な背面とLEDの独特な点灯パターンで話題を呼んだスマートフォンのPhone (1)、筒状の透明なケースが特徴的な完全ワイヤレスイヤホンのEar (stick)を開発する、イギリス・ロンドンにあるNothing

そのNothingでは製品の開発コードネームにポケットモンスターシリーズに登場するポケモンの英語名をコードネームにする事が知られている。

【独占インタビュー】Nothing CEO カール・ペイが裏側を語る!

2023年2月20日時点で判明しているコードネームと製品の組み合わせは以下の通り。

Ear (1):Aipom(エイパム)

Phone (1):Abra(ケーシィ)

Ear (stick):Bellossom(キレイハナ)

(前略)
right down to Phone 1’s codename Abra, which is a reference to the psychic Pokemon of the same name. (For the record, Pei says his favorite ‘Mon is Squirtle.)
出典:Nothing's Carl Pei thinks everyone else's smartphones are boring - Engadget https://www.engadget.com/interview-with-nothing-ceo-carl-pei-thinks-everyone-elses-smartphones-are-boring-090011028.html 2022年6月24日公開、2022年7月3日参照。
(概要欄より)
ちなみに Bellossom = キレイハナは Ear (stick) のことのようです。 オープン型なのに低音がしっかりしていて、ケースのデザインは棒形カッコいい。
出典:YouTube、ギズモード・ジャパン「【Phone (1)】の裏話を聞いてみた:Nothing Carl Pei」https://www.youtube.com/watch?v=EXU4QDWrUNo 2023年2月13日公開、2023年2月20日参照。

コードネームだけが分かっているものは以下の通り。

命名法則を解く上でのヒントとして、Ear (1)のコードネームがAipom(エイパム)である事について、ポケモンの世代をベースとしたネーミング表に基づいていると、2021年12月に公開されたギズモード・ジャパンの独占インタビューでNothingのカール・ペイCEOが語っている。

【独占インタビュー】Nothing CEO カール・ペイが裏側を語る!

ja.wikipedia.org

命名法則と思われるものとして、Ear (1)のAipom(エイパム)やPhone (1)のAbra(ケーシィ)のように、製品カテゴリー別に1台目の製品のコードネームはアルファベットのAから始まっているのが分かる。イヤホン製品として2台目になるEar (stick)はBから始まるBellossom(キレイハナ)だった。

Arceus(アルセウス)とAzelf(アグノム)はシンオウ地方(第4世代)に登場する、いわゆる伝説のポケモンに該当するが、伝説のポケモンという分類からハイエンド仕様で高価格帯という製品の高級度を推定する事はできるだろう。

2023年2月に公開されたギズモード・ジャパンの独占インタビューでは、Alakazam(フーディン)の名が挙がっていた。Kadabra(ユンゲラー)をスキップして、ケーシィの最終進化形であるフーディンを持ってくるというのは、Phone (1)の次の製品である「Phone (2)」(仮称)を指し示すのか、新たな製品カテゴリーなのか、考えが分かれる所だろう。

【Phone (1)】の裏話を聞いてみた:Nothing Carl Pei

現時点でのNothingの製品コードネームの命名法則に対する筆者の考え方をまとめると以下のようになる。

  • 製品のコードネームはポケモンの世代をベースとしたネーミング表に基づいている。
  • 製品カテゴリー別の1台目の製品のコードネームはアルファベットのAから始まっている。
  • 製品カテゴリー別の2台目の製品のコードネームはアルファベットのBから始まると考えられる。
  • 現時点で分かる製品コードネームの分類は、スマートフォンはカントー地方(第1世代)のポケモン、完全ワイヤレスイヤホンはジョウト地方(第2世代)のポケモンとなっている。
  • ユンゲラー(Kadabra)をスキップしてケーシィ(Abra)の最終進化形であるフーディン(Alakazam)が登場した事で、Phone (1)の後継製品なのか、これまでとは違う製品カテゴリーから発売する製品なのか、考え方が2通り生まれた事で現時点では判断に迷う。一方で、進化形を無視してポケモンの世代と頭文字のアルファベットに重点を置くなら、これまでとは違う製品カテゴリーから発売する製品だと推測できる。ノートパソコンか、タブレット端末か。
  • アルセウス(Arceus)とアグノム(Azelf)はシンオウ地方(第4世代)に登場する、いわゆる伝説のポケモンに該当するが、伝説のポケモンという分類がハイエンド仕様で高価格帯といった製品の高級度合いにどのように関わるのかは不明。いずれもアルファベットのAから始まるので、アルセウスとアグノムはそれぞれ違う製品カテゴリーの1台目の製品になると推測できる。
  • 「ポケモンの世代」と「頭文字のアルファベット」に重点を置くなら、進化形や伝説のポケモンといった世代以外の要素を無視して考える事は可能。
  • 製品コードネームになるポケモンの特徴が製品の特徴と繋がるかは不明。2つの耳があるエイパムとEar (1)、頭に花を2つ備えるキレイハナとEar (stick)というのは分かるが、ケーシィとPhone (1)の関連性は不明。確たる根拠はないが特に繋がりはないと考えている。

なお、Nothing製品のコードネーム命名法則は解き明かされても変わる事はないとNothingのカール・ペイCEOが語っている。

【Phone (1)】の裏話を聞いてみた:Nothing Carl Pei

Phone (1)とEar (stick)本体 - Premeditated - CC-BY-SA-4.0
Phone (1)とEar (stick)本体 - Premeditated - CC-BY-SA-4.0 - Wikimedia Commons

ケースに入ったEar (stick) - Premeditated - CC-BY-SA-4.0
ケースに入ったEar (stick) - Premeditated - CC-BY-SA-4.0 - Wikimedia Commons

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