購入
サンワサプライのUSBコンデンサーマイク、MM-MCU04BKを買った。
私物のノートPCのBluetooth接続の調子が悪くなったので、この際だから有線イヤホンのマイクじゃなくてもう少し良いものにしようと、USBコンデンサーマイクを買った。
MM-MCU04BK【レコーディングUSBマイク】ゲーム・レコーディング・動画投稿に適した単一指向性の高音質USBマイク。Zoom、Teamsにも対応。 | サンワサプライ株式会社
スペック
スペックは製品ページを参照・抜粋。重量は手元の計量器による計測。
スペック | |
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指向性 | 単一指向性 |
集音範囲 | 約2m/約130° |
入力感度 | -35±3dB(0dB=1V/Pa 1kHz)、-55dB±3dB(0dB=1v/ubar at 1kHz) |
マイク本体のサイズ | 横74mm×縦115mm×直径74mm |
重量(マイク本体と付属スタンド組み立て時) | 278g |
重量(マイク本体) | 191.5g |
重量(付属スタンド) | 86g |
同梱品 | マイク本体1個、付属スタンド1脚、USB A to MicroUSBケーブル1本、取り扱い説明書、保証書 |
取り扱い説明書は以下のURLのPDFファイルでも閲覧可能。 https://cdn.sanwa.co.jp/support/setsumeisyo/pdf/M/MM-MCU04BK.pdf
写真
付属する三脚スタンド(左)とマイク本体(右)。
このマイク横向き+付属スタンドの使用で高さは約20.5cm。
前後に首振りが効くため、マイク本体を縦に向ける事も可能。
前述のようにマイク本体を縦に向ける事も可能だが、マイクの向きと指向性について問い合わせた所、マイクの指向性の方向は上の図のようにマイクの頂点に向かっているため、縦に向ける事は推奨しないとの事だった。
MicroUSB端子(左)と3.5mmイヤホンジャック(右)。イヤホンジャックに差し込む時は「カチッ」とするまでしっかりと押し込まないといけない。最初のうちは気付かなくて差し込みが不十分になっていた。
USBを繋いで電源が入ると青いLEDが点灯する。青いLEDはミュートがオフになっている事も示している。
ミュートボタンを押すと赤いLEDが点灯してミュートしている事を示す。
音量調整
Windows10の「設定→システム→サウンド→入力/デバイスのプロパティ」でマイクの入力音量を調整する事ができる。
Windows10の「コントロールパネル→ハードウェアとサウンド→オーディオデバイスの管理→録音→USB Microphoneをダブルクリック→レベル」でマイクの入力音量を調整する事もできる。
使用感
重量はそれほど重くない。取り回しやすい。
マイクの音質は特別良いという程ではないが、オンライン会議やボイスチャットには不自由しない程になっている。単一指向性も機能している。ただ、マイクの入力音量を100(上限)まで上げると真横に置いたノートPCのキーボードやタッチパッドのクリック音、約90cm後方の位置にある音量3の26型テレビの音を少し拾う。
また、口元から45cmくらいでは、ささやくような小声ではなくオンライン会議で発言するくらいの声の大きさだとマイクが声をしっかり拾うというのが分かった。小声で話すなら、口元から15cmくらいが良い。(なお、音量調整でのマイク入力の音量は75に設定した。)
ミュートボタンがあるマイクを選んだのは、Jabra Elite 85tでオンライン会議に応じた時に、オンライン会議側のミュートボタンを使う事やスペースキーを押しながら話す操作をするよりも、イヤホン本体のボタン操作でマイクのミュート操作をできる事が便利だと感じていたからである。
ヘッドホンジャックがマイクの本体に付属する事で、私物のノートPCから会社貸与のノートPCにマイクを繋ぎ直す際、USBの抜き差しだけで済むのが利点になっている。ヘッドホンジャックがない場合、USBとイヤホンジャックの抜き差しをそれぞれやらなければならない。
残念なのは、ミュートボタンを押す「カチッ」という音をマイクがどうしても拾ってしまう点。ノイズ低減機能やノイズキャンセリングの機能をオンにした上で、ZoomやWebex Meetings、Discordで確認したが、ミュートボタンを押す音を拾った。
また、付属の三脚を取り付ける時に左右の首振りを自由に調節する事ができないのも残念な点だった。
マイクテスト
ZoomやWebex Meetings、Discordの他に、以下のページでもマイクテストを行った。一通り見た所、ノイズキャンセリングが効くようなものではなかったので、ノイズキャンセリング無しでマイクの性能を試すにはちょうど良かった。
単一指向性の種類
マイクの単一指向性にも種類があるというのを知った。以下のページに掲載された図表によると、カーディオイドは主に前方131°の範囲を集音するとされている。また、サンワサプライのMM-MCU04BKの集音範囲が約130°とあるので、サンワサプライのMM-MCU04BKの単一指向性はカーディオイドと認識している。
マイク感度の数値
マイク感度の数値の見方についてはこの辺りの資料が参考になると感じた。
近い価格帯のUSBマイク
少々幅があるが、近い価格帯のUSBマイクを並べてみた。
Razer Seiren Mini
サンワサプライのMM-MCU04BKを買う際に比較検討したのがRazerのSeiren Miniだった。ミュートボタンの有無を優先してMM-MCU04BKを選んだ。3.5mmイヤホンジャックはなく、ミュートボタンもない。MicroUSB端子を備えている。単一指向性はスーパーカーディオイドになっている。
HyperX SoloCast
3.5mmイヤホンジャックはないが、タッチセンサー式のミュートボタンを備えている。また、USB Type-C端子を備えている。単一指向性はカーディオイドになっている。
以下の動画を見ると分かるが、ミュートボタンがタッチセンサー式のため、ミュートボタンを押す音はほとんど気にならないくらいになっている。
Razer Seiren MiniとHyperX SoloCastの比較
HyperX SoloCastの方がRazer Seiren Miniより基本的なマイク感度が高いという印象を持った。
FIFINE K683A
ミュートボタンと3.5mmイヤホンジャックに加えて、マイク入力の音量を調整するダイヤルが備わっている。USB Type-B端子を備えている。また、パピプペポやハヒフヘホなどの発音で生じる息の吹き込み(ポップノイズ)を防ぐポップガードが付属する。単一指向性はカーディオイドになっている。
FIFINE K683A Type C USB Mic with A Pop Filter, A Volume Dial, A Mute B | FIFINE MICROPHONE
以下の動画(英語)ではFIFINE K683Aのマイク入力の音量を調整するダイヤル操作による音量の変化、ミュートボタンの押下の操作、カーディオイドの単一指向性で背面のキーボードの打鍵音を拾う様子を実演している。
Thronmax Pulse
マイクのミュート・単一指向性(カーディオイド)モード・ノイズキャンセリングモードの3つに切り替えるボタンが1つ備わっている。また、イヤホン出力の音量を調整するダイヤルが備わっている(マイクの入力音量を調整するダイヤルではない点に注意)。3.5mmイヤホンジャックとUSB Type-C端子を備えている。単一指向性はカーディオイドになっている。
また、付属の三脚スタンドに取り付ける時に、マイク本体の上下左右への首振りが自由にできる360°スタンドアダプターが付属する。
以下の動画では、単一指向性モードとノイズキャンセリングモードの切り替えにおけるマイクの性能と入力される音質の違いを実演している。ノイズキャンセリングモードでマイクの真後ろに置いたキーボードのタイピング音を極めて小さく抑えているのが分かる。
また、以下の動画ではミュートボタンを押下する操作の様子が分かる。
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