前回
前回にあたるブログ記事は以下の通り。
動画の公開
日本時間の2022年7月13日の0時からphone (1)というスマートフォンを発表するNothingのYouTubeで日本時間の2022年7月6日に新しい動画が公開された。
Making Phone (1) ft. Qualcomm | Nothing Series #3
冒頭はNothingのソフトウェアプロダクトデザイン部門の面々が登場する。Nothing OSのデザインなどについて話をしている。
Making Phone (1) ft. Qualcomm | Nothing Series #3
その次に映るのは、インドのチェンナイにあるNothingのphone (1)の負荷試験(ストレステスト)を行う施設になっている。Nothingのメーガ・ヴィシュワナス(Megha Vishwanath)さんによって案内が行われて、カメラの製品テスト、ジャイロセンサーのテストなどの様子が紹介されている。
Making Phone (1) ft. Qualcomm | Nothing Series #3
Nothingの施設を紹介した後はメーガさん自身がNothingに入社する以前について語っている。CNBCの報道部門で経済分野の記者として経済ニュース番組に出演するなどして10年近く所属したとのこと。テクノロジーやスタートアップ企業について見てきた経験、様々なデバイスを開封した経験、開発背景とレビュー、前モデルからの大きなアップグレードがある新製品発表への興奮を経ていく中で、事業の停滞や退屈に達してしまった事について話している。「リスクは高いし、期待は高いし、挑戦しがいがあるけど、そうでなかったら楽しみは何なのか?」とも語っている。
Making Phone (1) ft. Qualcomm | Nothing Series #3
ロンドンにあるNothingのデザインハブの様子が映る。3Dプリンターが設置されていたり、かなり広い場所である事が分かる。
このシーンでphone (1)の下に置かれていた本はギズモード・ジャパンのインタビュー動画で語られていた8冊だけ作成されたデザインブックと思われる。背表紙を見ると「NOTHING DESIGN (1)」と書いてある。
Making Phone (1) ft. Qualcomm | Nothing Series #3
phone (1)の背面のLEDギミックと連動して鳴るサウンドについて語られている。
任天堂のゲームボーイと一緒にTeenage EngineeringのPocket Operatorらしきものも映った。
Making Phone (1) ft. Qualcomm | Nothing Series #3
Qualcommのヨーロッパオフィスで、Nothingの社員の人とQualcommのエミリアノ・ソッターニ(Emiliano Sottani)さんと打ち合わせする様子が映る。エミリアノさんはphone (1)について「このスマートフォンはスマートフォン分野の産業に新鮮で新しい兆しをもたらすと確信している。」と話している。
カメラの仕様情報と撮影例の公開
7月8日にNothingは公式ブログでphone (1)のカメラの仕様情報と静止画での撮影例について公開した。
まとめると以下のようになる。
- 広角カメラ(メインカメラ)は5000万画素で、イメージセンサーはf1.88と1/1.56型のセンサーサイズのソニーのIMX766
- デュアル光学手ぶれ補正と電子手ぶれ補正の両方を持つ
- 動画撮影は10bit、10億色に対応
- 画角の114度は超広角カメラの画角
なお、末尾の「Download all the images here.」からphone (1)で撮った画像の撮影例をダウンロードする事ができる。画像には編集とフィルター適用は全くないと説明されている。
Download all the images here. They’re unedited. Unfiltered. Just as they are.
出典:See what Phone (1)’s camera can do. - Nothing Japan https://jp.nothing.tech/blogs/news/see-what-phone-1-s-camera-can-do、2022年7月9日参照。
以下で示した数字は画像ファイル名にある数字に合わせている。
なお、一部の画像には撮影データが残されていた。カメラのモデル名としてphone (1)を示すA063の名称が載っている。
画像3の撮影データには位置情報が残っていて、北緯51度32分5.13000000000445766秒、西経0度7分28.7799999999999478秒と書いてあった。EXIF情報を確認するツールで確かめると、ロンドンのグッズウェイ通り沿いの地点だと分かった。
緯度:51.534758333333
経度:-0.12466111111111
phone (1)が日本の技適を取得した
最初はphone (1)と分かっていなかったが、A063がphone (1)のモデルIDと分かったので、phone (1)が日本の技適を取得したと分かった。
なんか増えたな。phone (1)なのかな、これ。https://t.co/57eebjpxH5 pic.twitter.com/5kk838bo64
— RuinDig (@RuinDig) 2022年7月5日
MONOistの解説記事によると、工事設計認証は日本の技適を取得する方式の1つになっているため、Nothingのphone (1)が日本の技適を取得した事になる。
日本語対応のコールセンター開設
これまでは製品に関する問い合わせ用のカスタマーサポートのフォームとビジネス関連の連絡フォームが開設されていたが、新たにフリーダイヤルで問い合わせができる日本語対応のコールセンターが開設された。その他、日本語対応の問い合わせ用メールアドレスと、サポートセンターのページの右下にチャットサポートが開設された。発表日は2022年7月6日。
コールセンター:0120-789-830
メール対応:support.japan@nothing.tech
チャート:https://jp.nothing.tech/pages/contact-support
出典:お問い合わせ対応窓口追加のお知らせ - Nothing Japan https://jp.nothing.tech/blogs/news/cs、2022年7月9日参照、原文そのまま。
所感
phone (1)のCPUはSnapdragon 778G+である事が既に明らかになっていて、カメラ部分についてもメインカメラは5000万画素、1/1.56型のセンサーサイズなどの情報が明らかになっていて、LEDのギミックについての先行レビュー動画が出ていたりと、7月13日の発表会でのサプライズ要素は果たしてどれくらい残っているのか、と思う。
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