国立競技場VIPエリア&展望デッキツアー
2022年4月1日から、国立競技場スタジアムツアーが開始した。
4月30日からは、国立競技場のVIPエリアと展望デッキを見学するツアーも不定期で開催される事になった。
VIPエリア&展望デッキツアー
通常の国立競技場スタジアムツアーでは見ることのできないVIPラウンジやVIP客席エリアを巡る、来場者特典(オリジナルエコバッグ)付きの特別なツアーです。
ツアーの最後には4階展望エリアから、国立競技場を見下ろすことができます。
※各回15分の受付時間の後、45分間程度スタッフと共に歩きながら施設を見学するツアーです。 全体のツアー時間の関係上、参加者の希望でエリア滞在時間を調整することはできませんのであらかじめご了承ください。
※本ツアーでは競技場の客席エリアを中心に巡る施設見学ツアーです。 トラック&フィールドエリア等通常のツアーの見学場所は含まれておりません。
出典:国立競技場スタジアムツアー公式ウェブサイト https://kokuritu-tours.jp、2022年6月3日参照。
その国立競技場VIPエリア&展望デッキツアーに行ってきた。
動画
国立競技場のVIPエリアと展望デッキを見学するツアーの様子を動画に収めた。見学ツアーは約45分だが、動画の長さは約29分になる。
見学前
空の杜
「空の杜」へ向かう。
空の杜へ向かう途中、渋谷方面が見える。ここから更に右方向を見ると新宿方面になる。
渋谷スクランブルスクエアの屋上、渋谷スカイに立つ人も見える。
空の杜。
空の杜では植物が植えられているのを見る事ができる。
Eゲート
外苑門側Eゲート。国立競技場VIPエリア&展望デッキツアーの集合場所になる。
Eゲートには1回300円で回せる国立競技場記念キーホルダーのガチャポンがある。シークレットを含めて全部で7種類ある。
実は1回でシークレットを引き当てた。旧国立競技場から移設されて青山門にある野見宿禰像とギリシャの女神像、1964年の東京オリンピックの炬火台、国立競技場とルーバーサインが描かれている。
国立競技場の期間限定特別ツアーの案内がEゲートで掲示されていた。
受付
受付はEゲートで行う。メールで届いた2次元コードを自分でスキャンして、手提げ袋、国立競技場の周辺マップ、パンフレット、参加者証を受け取る。この時はクールジェルシートも配られていた。
見学ツアー開始
VIPエリア&展望デッキの見学ツアーが始まった。グループ行動で2人のスタッフが帯同するようになっている。その内の1人はガイドを務める。
注意事項など
挨拶の後、移動の際に先頭のスタッフを追い越さない、スタッフによる写真撮影ができないなど注意事項が伝えられる。
見学ツアーの参加者証を首から提げるように説明される。表面にある2次元コードをスマートフォンで読み取って、アンケートにアクセスして回答した画面を見せると、Eゲートのチケットカウンターで記念品を受け取れる。
Eゲート外苑門
まず最初にEゲート外苑門を案内された。
Eゲート外苑門はフィールドエリアを見学する国立競技場スタジアムツアーでもメインの出入り口として利用される。
Eゲートを通って1階のコンコースから客席を下り、フィールドエリアに出るようになっているという。
Eゲートの案内が終わるとCゲート中央門に向かって歩く。
Tribute To Champions
Cゲート中央門に向かう途中、Tribute To Championsの銘板の前で立ち止まった。
Tribute To Championsはオリンピック・パラリンピックの各競技・各種目のメダリストの名前・国名コード、競技ピクトグラムが刻まれた銘板になる。1928年のオランダのアムステルダムオリンピックから始まり、各大会のメインスタジアムに設置されている。
特に期間限定の展示ではないため、金・銀・銅メダルを獲った選手にとっては一生誇れるものになるはずだと感じた。
東京2020オリンピック・パラリンピックのTribute To Championsの競技ピクトグラムの銘板はオリンピックは50枚、パラリンピックは23枚になっている。各競技・各種目のメダリストの名前・国名コードが刻まれた銘板はオリンピックは339枚、パラリンピックは539枚が並んでいる。
オリンピックの銘板
パラリンピックの銘板
1階のVIPロビー・折り紙ホール
Cゲート中央門からVIPエリアに入る。
1階は折り紙ホールと呼ばれるVIPロビー。天井は折り紙の折り目を表している。
2階のVIPロビー
2階のVIPロビーに移動した。客席は1層・2層・3層に分かれていて、VIPエリアのスタンドは2層にあたる。
2層VIPスタンド
2層のVIPスタンドの座席は背もたれと座面にクッション性があり、合成皮革が使われているのか、手触りはレザーのような感触だった。
この時(2022年5月2日)は陸上競技の東京選手権が開催されていた。
VIPスタンドの客席からは、大型モニターが左右に見える。
タータン(合成ゴム)が使われている陸上トラックにはオリンピックシンボルとパラリンピックシンボルが描かれている。
対岸側の客席を見ると、東京2020オリンピックの陸上競技のトラック種目の中継で観客席の配色から、無観客なのに観客がいるように見えるような話を思い出した。
American Samoa Track and Field Association - https://facebook.com/pg/Amsamoatrack/photos/ - Public Domain - Wikimedia Commons
正直、隈研吾サンの新国立は微妙と思っていたが、無観客でも有観客に見える椅子の配色はグッジョブw
— 指南役 (@cynanyc) July 23, 2021
無観客なのにあたかも引いた絵だと有観客に見える設計、隈研吾を見くびっていた。脱帽。
— socio3417(@socio_3417) July 23, 2021
2021年8月23日に放送したテレビ朝日系列『じゅん散歩』に国立競技場を設計した隈研吾さんが出演していて、国立競技場の観客席は人が少なくても寂しく見えないように座席の配色をバラバラにしたという話をしていた。
ちょうど隈研吾さんが説明していたけど、国立競技場の観客席、人が少なくても寂しく見えないように座席の配色をバラバラにしたのか。まさしくその効果が現れているな。#じゅん散歩https://t.co/c3DpvnzOmP
— RuinDig (@RuinDig) August 23, 2021
大屋根に鉄骨と木材を組み合わせて使われているのが分かる。
VIPラウンジ
2層のVIPスタンドから同じ2階にあるVIPラウンジに移動した。
このVIPラウンジは招待客の歓迎会や会食でもてなす場になっているという。
VIPラウンジの壁には和紙のクロスが使われている。
VIPラウンジにあった椅子を見てHIROSHIMAアームチェアみたいだなと思った。VIPラウンジの椅子は肘掛けが短い別物のようだ。
「聖地」の書
3階のVIPエリアに移動した。
3階に着いてエレベーターを降りると目の前に「聖地」の書が見える。
書道家・青柳美扇さんによる書になっている。
3階の貴賓室
「聖地」の書の前を通り過ぎると、貴賓室に入った。この貴賓室は2021年の東京2020オリンピックでは、当時の菅義偉首相や天皇陛下、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長などが懇談や休憩の場として使用したという。
貴賓席
貴賓席は2階のVIPスタンドと同じくクッション性のある座席になっていて、合成皮革が使われているのか、手触りはレザーのような感触だった。
2層のVIPスタンドにも言える事だが、クッション性の席に座れるチャンスはVIPエリアや貴賓室の招待客にでもならない限り難しいのでこの見学ツアーで座れるのは貴重な機会になる。
NSルーム
貴賓室の隣にあるのは、National Stadiumから名付けられたNSルーム。貴賓室の招待客が食事をしながら観戦ができる部屋になっているという。
4階に移動
VIPエリアの見学は貴賓室が最後になる。ここから展望エリアがある4階に移動する。
4階に到着すると、客席の一番上、3層部分のコンコースに出た。ここは一般客が通るルートと同じ場所になるという。
国立競技場の外周には杉の木でできた縦格子の軒庇が設置されている。軒庇の上に植物を植える事で明治神宮外苑の森との調和を図っているという。
4階の展望エリア
4階の展望エリアに着いた。入る前にスタッフから説明を聞く。
リボンボードは縦幅1m、全長640mのディスプレイになる。
東京2020オリンピック・パラリンピックではリボンボードに「TOKYO 2020」の文字、英字による競技種目の情報、「WORLD RECORD」や「VICTORY CEREMONY」の文字などが表示された事がGetty Imagesの写真などから分かる。
東京2020オリンピック
American Samoa Track and Field Association - https://facebook.com/pg/Amsamoatrack/photos/ - Public Domain - Wikimedia Commons
MojNews - CC-BY-4.0 - Wikimedia Commons
東京2020パラリンピック
1層スタンド・2層スタンド・3層スタンドの観客席の配色も外観と同じく明治神宮外苑の森と調和するようになっている。
1階へ戻る
展望エリアの見学を終えると、コンコースを通ってエレベーターに乗って1階に戻る事になる。
コンコースを歩いて行くと右側に日本オリンピックミュージアムが見える。日本オリンピックミュージアムの1階の外にはオリンピックシンボルが設置されている。
さらに進むと明治神宮外苑ゴルフ練習場が見える。ゴルフクラブでボールを打つ音が聞こえる。
ゴルフ練習場を過ぎると、右前方の遠くに東京スカイツリーが見えてくる。
1階のGゲート青山門エリア
1階に降りるとGゲート青山門のエリアに出る。ここが国立競技場VIPエリア&展望デッキツアーでは最後の場所になる。
Gゲート青山門の周辺にある東京2020オリンピックの聖火台や1964年の東京オリンピックの炬火台、旧国立競技場から移設された「野見宿禰像」と「ギリシャの女神像」が見られるという説明を聞く。
こうして、国立競技場VIPエリア&展望デッキツアーは終了した。
見学ツアーのアンケート
見学ツアー参加者証の表側に書いてある2次元コードをスマートフォンで読み取るとアンケートにアクセスできる。
アンケートの質問は以下のようになっている(*は回答必須)。質問は全部で15項目ある。
- 今回来場された日をお答えください。*
- チケットの購入方法をお答えください。*
- あなたの性別を教えてください。*
- あなたの年代をお答えください。*
- あなたの職業をお答えください。*
- あなたのお住まいをお答えください。
- 2022年4月以降に国立競技場のスタジアムツアーに参加したことはありますか?*
- 今回のVIPエリア&展望デッキツアーに来場されたきっかけをお答えください。*
- VIPエリア&展望デッキツアーに来場された目的はなんですか?あてはまるものをすべてお選びください。*
- どのエリアが良かったと感じましたか?あてはまるものをすべてお選びください。*
- 参加されたVIPエリア&展望デッキツアーの総合的な満足度をお聞かせください。*
- VIPエリア&展望デッキツアーに参加してみて、満足した点はありますか?あてはまるものをすべてお選びください。*
- VIPエリア&展望デッキツアーを親しい友人や同僚に薦めますか?*
- 国立競技場で他にどんなエリアが見てみたいですか?
- ご意見・ご乾燥がありましたらお聞かせください。
アンケートの回答を完了した画面をEゲートのチケットカウンターで見せると以下のポストカードとステッカーが貰えた。
関連リンク
旧国立競技場の記念作品一覧と旧国立競技場での設置場所のPDF
使用カメラ
【SonyのコンパクトデジタルカメラDSC-WX800】
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