世界遺産検定3級に合格した
世界遺産検定3級に合格した。
久しぶりに勉強した気分になった。
試験会場に備え付けられたパソコンで試験を行うCBT試験を受験した。各種資格試験を通じてCBT試験を受けるのは今回が初めてになる。
CBT試験だったので、試験終了後にその場で得点と合否が分かるようになっている。認定証は後に郵送で届くようになっている。
世界遺産検定4級は大学に入学した2014年に受験したが、それっきり何も受けていないのと認定証のカードをどこかに失くした。再発行する気も無かった。(再発行は税と送料込みで1100円になる。「よくある質問」のページを参照。)
過去問題集は世界遺産検定3級と4級が1冊にまとまっていて、それぞれ3回分が収録されている。過去問題とその解答と配点、例題が掲載されている。例題の解説はあるが、過去問題の解説はないので、問題文を見ながら公式テキストで確認するようになっている。
申し込みから試験当日まで
申し込みから試験当日までの流れは以下の通り。
- 7月21日:世界遺産検定3級の受験申し込みをする
- 7月23日頃:テキストを読むだけ、過去問1周目その1は60点ギリギリ
- 8月15日頃:テキストを読むだけ、過去問1周目その2は60点に僅かに届かない状況、過去問1周目その3は60点ギリギリの状況
- テキストを読んだ上で過去問を1周した結果、合格最低点の60点に届くか怪しい結果になったため、自分用にルーズリーフに書いてまとめる事を決める
- 3週間前:ルーズリーフにまとめ始める、公式テキスト内の太字の部分や試験に出そうな部分だと捉えた所をまとめていく
- 1週間前:まだルーズリーフにまとめ続ける
- 9月8日・試験2日前:ルーズリーフにまとめ終わる
- 9月9日・試験前日:世界遺産検定公式ウェブサイトの研究員ブログを読んで、2023年の世界遺産委員会の開催地がサウジアラビアのリヤドである事を把握する
- 9月10日・試験当日の午前:過去問2周目、75点〜90点の出来で自信を付ける
- 9月10日・試験当日の午後:CBT試験を受験して87点で合格
28年生きているが、字が綺麗と言われるのは小学生の頃から変わらない。
CBT試験の感想
CBT試験でのパソコンの操作は以下の動画で公開されている。
CBT試験を行うテストセンターに行った。
受付を済ませると受付の所で荷物をロッカーに預ける形だった。
試験開始時間より15分以上前にパソコンの前に座って、始めていいのか多少は迷ったが、CBT試験での操作を把握するためのチュートリアルを進めた。チュートリアルを必ず進めてから試験を開始するようになっていた。
上記の動画の説明にあるように、試験を開始すると画面の右上でカウントダウンが始まる。
迷った問題は「後で見直す」を押すか個別にチェックボックスをクリックするようにしていた。
一通り解き終わって、解答状況の一覧を見た時に、80点台に届きそうだなと思ったので、合格には自信があった。
得点の詳細
得点の詳細は以下の通り。
- 基礎知識:25点/25点
- 日本の遺産:26点/30点
- 文化遺産:23点/30点
- 自然遺産:8点/10点
- その他:5点/5点
- 総得点:87点/100点
- 合格最低点:60点
「基礎知識」は世界遺産が『顕著な普遍的価値』を持つ事、世界遺産の保護と保全の責任と義務は世界遺産を保有する国が担う事、世界遺産の申請の条件、ICOMOSとIUCNの役割、文化的景観の概念、シリアルノミネーション・サイトとトランスバウンダリー・サイトの概念、世界遺産条約が誕生するきっかけになったエジプトのアスワン・ハイ・ダムの建設などが該当する。
文化遺産・自然遺産の分野は日本国外の文化遺産・自然遺産を指す。
「その他」は時事問題系を指している。試験を受ける年に開催される世界遺産委員会の開催国・開催都市だけではなく、例えば世界遺産委員会の開催延期やイタリアの世界遺産であるベネチアでの入場料導入の報道、2023年9月20日のルワンダ虐殺現場など4ヶ所の世界遺産登録なども題材になり得る。
試験問題の感想
間違えた問題として覚えている物のは以下の4つ:
- ポトシの旧市街(アマルガム法)
- ウィーンの歴史地区(美術史美術館、聖シュテファン大聖堂)
- グランドキャニオン国立公園(新カンブリア時代の化石)
- コパンのマヤ遺跡(神聖文字の階段)
もう少し粘れば良かった気がする。
時事問題系で覚えている物は以下の3つ:
- 2018年のアメリカのユネスコ脱退
- 2023年の世界遺産委員会の開催国(サウジアラビア)
- 第18回世界遺産委員会特別会合で緊急的登録推薦された3件の世界遺産:ウクライナの「オデーサの歴史地区」とレバノンの「トリポリのラシード・カラーミー国際見本市会場」とイエメンの「マリブ:古代サバ王国の代表的遺跡群」
2018年12月のアメリカのユネスコ脱退時、2018年のアメリカはドナルド・トランプ大統領の政権下だった。この件は報道で多少見聞きしていたが、「そういえばそんな事もあったか」という程度だった。試験後にアメリカのユネスコ脱退を調べていると、アメリカがユネスコに再加盟した時期がジョー・バイデン大統領の政権下の2023年7月だった。
その他
世界遺産検定公式ウェブサイトでは世界遺産検定の各級を取得した著名人や芸能人の方のインタビューを見る事ができる。
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