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日本語訳:新機能の振り返りとIngressエージェントによるコミュニティ形成

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概要

Niantic社でIngressシニアプロデューサーを務めるブライアン・ローズさんが【Ingress & Wayfarer(その2) Advent Calendar 2021】に参加して、2021年に公開した新機能とIngressのエージェント(プレイヤー)によるコミュニティ形成についての文書を公開した。

docs.google.com

日本語訳

エージェントの皆さん、こんにちは。言葉の壁はありますが、皆さんのSITREPエピソードを読んだり、アートワークを見たりするのが大好きです。いつか日本でお会いできる事を楽しみにしています(PixelのLive Translateを試してみます)。それまでは、Twitterの#Ingressで皆さんの徒歩での冒険をフォローしていますので、よろしくお願いします。

今年は、たくさんの新機能を公開しました。近日中にNiantic社のブログで年末の公式報告を出しますが、簡単な振り返りとメモをいくつか紹介します。

  1. ポータルスキャンのメッシング:Ingressをより楽しくするために、あなたのポータルスキャンをどう使うかをエージェントに示す必要があります。ポータルスキャンはIngressにとって重要な取り組みであり、既存のゲームプレイを補完する形でARを導入するように努めます。

  2. ハックストリーク:ハックストリークのような目に見える達成可能な目標を設定する事で、より多くのエージェントが参加できるようになりました。この教訓を他の機能にも活かして、コミュニティの発展に努めます。

  3. Nianticソーシャル:共通の趣味を持つ人達を現実のゲームで繋げれば、ライブイベントをきっかけに、より多くの人にIngressを体験してもらう事ができます。

  4. セカンドサンデー:セカンドサンデーは継続しますが、来年はイベント形式を見直す予定です。セカンドサンデーをミッションだけでなく、もっと活用したいと考えています。

  5. バトルビーコン:複数のバトルビーコンのデプロイを時系列化し、複数のバトルビーコンを集計して得点化する事ができるようになりました。時期を見て、陣営対陣営のイベントを復活させたいと思っています。

私達のプロジェクトの多くに共通するのは、コミュニティの構築です。コミュニティの構築について考える時、私は2009年の音楽祭でのこの動画を思い浮かべます。

Sasquatch music festival 2009 - Guy starts dance party

コミュニティの種を蒔くには、最初の芽を出すために自分自身をさらけ出す人が1人必要です。他の人はじっと見たり、笑ったり、完全に無視したりするかもしれませんが、時には何か魔法が起こる事もあります。

時には、他の人が参加する事もあります。もしかしたら、先人が楽しんでいるのを見て、自分も楽しもうと思うかもしれません。Ingressの場合は、Google Playストアのポジティブなレビューや、Twitterで共有された素敵な写真かもしれません。どんな理由であれ、数には強さと安定性があり、運が良ければ2人が3人に増えます。

一般的にコミュニティ作りでは、多ければ多いほど良いです。この勢いに乗れば、3人が5人に、5人が8人に増えていきます。フィボナッチ数列の法則です。

そして、今度はパーティーです。自分で主催しようとするより、既に始まっているパーティーに参加する方が簡単で楽しいです。そして、そのパーティーは、誰も見ていない所で踊りたいという、たった1人の人間から始まったのです。

止まるな。変人であれ。楽しめ。安全に滞在するように。そして、地球をハックせよ。

Ingressをプレイしてくれて、そしてグローバルなエージェントコミュニティの一員である事に感謝します。ハッピーホリデー、そしてハッピーニューイヤー。

―ブライアン・ローズ

補足

ポータルスキャンのメッシング機能については、過去にIngress PrimeにNiantic Lightshipの機能が実装される事に関連する開発日誌で言及されている。詳しくは以下を参照。

ruindig.hatenablog.jp

ハックストリークは7日間連続でポータルをハックする事でAPやアイテム取得料のボーナスを得られる仕組みになる。

ingress.lycaeum.net

Nianticソーシャルは、コミュニケーションを通じて現実世界でゲームプレイの連携を取ったり、NianticプロフィールやNianticフレンドリストの管理をしたり、周囲のコミュニティと関わるといった事をIngress内から直接行える機能と公式に説明されている。詳しくは以下を参照。

community.ingress.com

セカンドサンデーは任意のミッションを6個クリアする事に取り組むイベントであり、2021年7月から行われるようになった。

community.ingress.com

セカンドサンデーについては、Ingressエージェントでもあるフリーライターの深津庵さんがファミ通Appに記事を書いているので詳しくは以下を読んでもらいたい。

app.famitsu.com

app.famitsu.com

app.famitsu.com

バトルビーコンは現在2種類存在する。ベリーレアバトルビーコンは2020年7月下旬に存在が明らかになり、2020年8月にテストプレイが行われて、2020年9月末に実装された。

ruindig.hatenablog.jp

ingress.lycaeum.net

レアバトルビーコンは2021年12月16日に実装された。レアバトルビーコンとベリーレアバトルビーコンの仕様については以下の表を参照。

バトルビーコン比較表 レアバトルビーコン(新アイテム) ベリーレアバトルビーコン(既存アイテム)
購入条件

120万AP以上のエージェントが購入可能

8個のレアバトルビーコンバンドル:1万6000CMU

4000万AP(レベル16以上)のエージェントとリカージョンをしたエージェントが購入可能

ベリーレアバトルビーコン1個:5000CMU

リカージョンをしたエージェントの毎月のC.O.R.E.サブスクリプションロードアウトに1個付属

バトルの準備

デプロイに必要なXM:800XM

デプロイの10分後にバトル開始

デプロイに必要なXM:1000XM

デプロイ直後にバトル開始

バトルの参加 バトルビーコンがデプロイされた後、全てのレベルのエージェントが参加可能 (同左)
視認性

デプロイ時にメッセージをCOMMに表示

ポータルオーナメントをIntel Mapに表示

10分間のカウントダウンのタイマーをスキャナーに表示

ポータル制圧時:

  • ポータルの所有者に通知
  • ポータルにレゾネーター/MODを設置しているエージェントに通知
  • デプロイ時にメッセージをCOMMに表示

    ポータルオーナメントをIntel Mapに表示

    ポータル制圧時:

  • ポータルの所有者に通知
  • ポータルにレゾネーター/MODを設置しているエージェントに通知
  • 時間、チェックポイント、ポイント数
  • デプロイ開始から10分の間隔
  • 3分間のチェックポイントを3回実施
  • バトル時間は9分(デプロイ開始から含めて19分)
  • 各チェックポイントのポイント数:2ポイント、3ポイント、4ポイント

  • デプロイから即時開始
  • 3分間のチェックポイントを5回実施
  • バトル時間は15分
  • 各チェックポイントのポイント数:1ポイント、2ポイント、2ポイント、3ポイント、4ポイント

    ポータルの陣営ステータス、免疫(ADAリファクター・JARVISウイルスへの耐性)
  • 各チェックポイントでのポータルの陣営ステータスに変化はなし
  • ポータルの免疫はなし - ポータルの陣営ステータスと逆の陣営は陣営ステータス変化時にADAリファクター・JARVISウイルスを使用可能
  • 各チェックポイントでのポータルの陣営ステータスが反転する
  • ポータルの免疫はあり - ポータルの中立化後、直前に制していた陣営は少しの間はレゾネーターをデプロイ出来ない
  • バトルの終了
  • 両陣営にハック時の報酬ブーストが10分間発生、ブーストの度合いは1.25倍から2.5倍まで
  • 勝利陣営のビーコンを1時間表示
  • 花火(ファイヤーワークス)の演出はなし
  • 勝利陣営ビーコンが点灯している間はそのポータルに新しいビーコンをデプロイ出来ない
  • 両陣営にハック時の報酬ブーストが10分間発生、ブーストの度合いは1.25倍から2.5倍まで
  • 勝利陣営のビーコンを4時間表示
  • 勝利陣営の色の花火(ファイヤーワークス)を表示
  • 勝利陣営ビーコンが点灯している間はそのポータルに新しいビーコンをデプロイ出来ない
  • 上記のバトルビーコン比較表はIngressフォーラムに掲載された図表の内容を参照して改変・作成した:
    レアバトルビーコンが登場 - Ingress Community Forums
    https://community.ingress.com/jp/discussion/17600/

    Now Available - Rare Battle Beacon - Ingress Community Forums
    https://community.ingress.com/en/discussion/17601/

    community.ingress.com

    Sasquatch music festival 2009 - Guy starts dance party

    上の動画はムーブメントを起こす上でのリーダーシップについて論じられる際に紹介される動画になる。

    Derek Sivers: How to start a movement | TED Talk

    president.jp

    英語原文

    #ingadv2021 by Brian Rose:
    https://docs.google.com/document/d/1L9vvFDfYTbeF6zMkoS2vOq-wLZ11b34pnyTVehcii_4/view

    Greetings, Programs. Despite my language barrier, I love reading your SITREPs, stories, and seeing your artwork. I’m looking forward to meeting up IRL in Japan someday (I’ll get to try using Live Translate on the Pixel), but until then, please know that I’m following your adventures on foot through #Ingress on Twitter.

    This year, we shipped A LOT of new features. We’ll share an official end of year recap on the Niantic Blog soon, but a few quick highlights and notes:

    1. Portal Scan Meshing: We need to show Agents how we’ll use your Portal Scans to make Ingress more fun. Portal Scanning is an important initiative for Ingress, and we’ll work to introduce AR in ways that complement existing gameplay.

    2. Hackstreak: Setting visible, achievable goals like the Hackstreak is helping us keep more Agents engaged. We’re applying these lessons to other features to grow the community.

    3. Niantic Social: If we connect people who share common interests in real world games, then we can use our live events to encourage more people to try Ingress.

    4. Second Sunday: We’ll continue Second Sundays but we’re going to revisit the event format next year. I’d like to use Second Sundays for more than only missions.

    5. Battle Beacon: We’re now able to schedule Battle Beacon deploys and score multiple Battle Beacons in aggregate. We’re eager to bring back Faction versus Faction events when it’s the right time to do so.

    One common thread through many of our projects is community building, and when I think about building communities, I think about this specific video from a 2009 music festival:

    Sasquatch music festival 2009 - Guy starts dance party

    To seed a community, it just takes one person willing to put themselves out there to be that first sprout. Others might stare or laugh or ignore them altogether, but sometimes something magic happens.

    Sometimes, someone else will join. Maybe they see that they’re having fun, and they’d like to have some fun, too. For Ingress, that could be a positive review on Play Store or a cool photo shared on Twitter. Whatever the reason, there’s strength and safety in numbers, and with luck the two people will grow to three.

    Generally in community building, the more, the merrier. And building on this momentum, three people turns to five. Five turns to eight. It’s the Fibonacci sequence in action.

    And now, it’s a party. It’s easier and more fun to join a party that has already started than it is to try and host one on your own. And that party started with just one person who wanted to dance like no one was watching.

    Be unstoppable. Be weird. Have fun. Stay safe. And hack the planet.

    Thank you for playing Ingress and for being a part of our global Agent community. Happy Holidays, and Happy New Year.

    —Brian

    -end-