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開発日誌:Niantic Lightshipの機能がIngress Primeに間もなく登場 (日本語訳)

2021年10月11日、NianticでIngressのシニアプロデューサーを務めるブライアン・ローズさんはNiantic Lightshipの機能がIngress Primeに間もなく登場する事を明らかにした。

community.ingress.com

日本語訳

要約:IngressはNiantic Lightshipで動いており、いつでも冒険モードとポータルスキャンでのメッシュ表示は近日公開予定です。

2021年11月15日のIngress9周年に向けて、IngressをNiantic Lightshipのプラットフォームに移行する作業を行ってきました。これまでに、特徴点を視覚化したポータルスキャン、Nianticプロフィール、NianticフレンドとのNiantic Chatのクローズドベータテスト、Niantic Wayfarerで受け付けたポータルの毎日の同期など、多くのNiantic Lightshipの機能を出してきました。しかし、特にIngress Primeアプリにキネティックカプセルを追加した後、エージェントからも要望のあったもう1つのNiantic Lightshipの機能があります。

いつでも冒険モードは近日公開予定です。Google FitやAppleのiOSヘルスケアアプリと連携して、Ingress Primeアプリが開いていなくても歩行距離を記録します。この機能をオンにすると、自分の歩行距離がバックグラウンドで集計されて、トレッカーメダルやキネティックカプセルに適用されます。この機能を有効にすると、歩行距離を記録する際の精度が向上します。

なお、いつでも冒険モードはオプションであり、常にオン・オフの切り替えが可能です。キネティックカプセルは、引き続き1日の最大移動距離が40kmに制限されます。また、画面をオンにした状態でIngress Primeアプリを利用する必要がある場合に対して、バックグラウンドで歩行距離を記録すると、バッテリーの消費が低減します。

更に、Niantic Lightship ARDKのリアルタイムマッピングを追加して、ポータルスキャンのメッシュ表示を可能にしています。メッシュ表示はいつでも冒険モードと同様にオプション機能で、エージェントはポータルスキャン中に何がスキャンされていて、何がスキャンされていないのかをより分かりやすく確認できます。まずはサポートされているAndroidとiOSの端末の一覧を作成し、順次拡大していく予定です。ポータルスキャンをクラウドソーシングする事で、Niantic Lightship開発チームはポータルネットワークの3Dマップを構築する事が可能になって、将来的にIngressの拡張現実(AR)の機能をよりリアルにするために使用できます。

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アニメーション画像:ポータルスキャン時のメッシュ表示 by Brian Rose

Niantic Lightship開発チームと協力する事で、Ingress開発チームの活動を拡大し、グローバルなエージェントコミュニティの成長に注力する事ができます。9年目以降も様々な企画を用意していますので、ご期待ください。そして、地球をハックしてください。

―ブライアン・ローズとIngress開発チーム

補足

Niantic Lightship

Niantic LightshipはNianticが開発・提供するタイトルを動かす一連のツールやサービスを含めたNianticのプラットフォーム全体をカバーしたり、スマートフォンで高度な拡張現実(AR)を使うアプリを開発するためのプラットフォームの名称。Niantic Real World Platformから改名した。Niantic Lightship ARDKは開発者用キットの名称。

nianticlabs.com

Niantic Wayfarer

Ingress Primeで新しく推薦されたポータル候補と、ポケモンGOで新しく申請されたポケストップ候補の審査を行うプラットフォームになっている。

wayfarer.nianticlabs.com

Niantic Wayfarer - Reviewing Wayspots

ruindig.hatenablog.jp

ruindig.hatenablog.jp

Nianticプロフィール

Nianticプロフィールは、ゲームについて詳しく記載されたプロフィール機能で、自分のIngress PrimeやポケモンGOなどのNianticアプリ全体の情報を1つの画面に表示する。

community.ingress.com

Nianticプロフィール - ポケモンGO - Nianticサポート

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RuinDigのNianticプロフィールの画面

Niantic Chat

Niantic Chatは現在クローズドテスト中の機能。Ingress Primeのアプリから直接アクセスするものとなっていて、エージェント同士の会話に加えて、地図機能を使ったイベントやミーティングの設定、作戦のための一時的な位置情報の共有が行えるとされる。

Niantic Chat complements COMM and the Forum by enabling Agents to join and create their own public or private groups directly from Ingress, no app-switching required. Agents can coordinate events, farms, or meetups with reminders pinned to the Niantic Chat world map. And Agents can optionally choose to temporarily share their location with their groups to help with coordinating ops.

出典:Niantic Chat Closed Beta - Ingress Community Forums
https://community.ingress.com/en/discussion/16377/-/p1

「Niantic ChatはCOMMとIngressフォーラムを補完するもので、エージェントがIngress Primeから直接、パブリックグループまたはプライベートグループを作成・参加する事ができて、アプリの切り替えは必要ありません。エージェントは、Niantic Chatの地図に設置されたリマインダーを使って、イベント、ファーム*1、またはミートアップを調整する事ができます。また、エージェントは作戦の調整を支えるために、一時的に自分の位置をグループと任意で共有できます。」

medium.com

community.ingress.com

いつでも冒険モード

いつでも冒険モードはポケモンGOでは2018年11月から導入されている。

www.itmedia.co.jp

GoogleのGoogle FitアプリやAppleのiPhoneに搭載されているiOSのヘルスケアアプリと連携して、ポケモンGOのアプリを起動しなくても歩行距離を計測してふかそうちでのタマゴの孵化や相棒ポケモンのアメ入手などができるようになっている。

いつでも冒険モード - ポケモンGO - Nianticサポート

いつでも冒険モードのトラブルシューティング - ポケモンGO - Nianticサポート

ポータルスキャンの変遷

最初のポータルスキャン(ver.1)は以下の通り。

Ingress Portal Scanning First Look

ポータルスキャンの機能の概要については以下を参照。Nianticは既存のポータルのダイナミック3Dマップ生成に取り組んでいて、これによって更に説得力のあるリアルな拡張現実機能を構築できるとしている(参照)。

ingress.lycaeum.net

ingress.lycaeum.net

ingress.lycaeum.net

ポータルスキャンに付随するスカウトコントローラーについては以下を参照。

アップデートされたポータルスキャン(ver.2)は以下の通り。六角形の特徴点がスキャンの対象となるオブジェに重ねて表示されている。

Portal Scanning 2.0

この六角形の表示はIngress Prime ver.2.76.1から導入されている。

ingress.lycaeum.net

community.ingress.com

英語原文

Dev Diary: Powered by Niantic Lightship, coming soon - Ingress Community Forums
https://community.ingress.com/en/discussion/16932/-/p1

tl;dr: Ingress is powered by Niantic Lightship, and Adventure Sync and Portal Scan Meshing are coming soon.

We've been working to move Ingress onto the Niantic Lightship platform leading up to Ingress Year 9 on Nov 15. To date, we’ve shipped many Lightship features, including Portal Scanning with feature point visualization, the Niantic Profile, the Niantic Chat Closed Beta with Niantic Friends, and daily syncs of accepted Portals from Niantic Wayfarer. But there’s another Lightship feature that Agents have also asked for, especially after we added the Kinetic Capsule to the Ingress Scanner.

Adventure Sync is coming soon. It connects with Google Fit or Apple HealthKit to record your walking distance even if the Ingress Scanner isn’t open. If you choose to turn it on, then your walking distance will be tallied in the background and applied towards your Trekker medal and Kinetic Capsule Programs. When enabled, it should improve our accuracy of how we record your walking distance.

Please note that Adventure Sync is optional and can be turned on or off at any time. Kinetic Capsule Programs will continue to be limited to a max 40 km traveled per day. And recording walking distance in the background versus requiring Ingress to be in the foreground with your screen on should help improve battery usage.

Additionally, we’re adding Lightship ARDK’s Real-Time Mapping to enable Portal Scan Meshing. Like Adventure Sync, Meshing is also an optional feature, and it allows Agents to better see what has and hasn’t been scanned during a Portal Scan. We’ll start with a shortlist of supported Android and iOS devices, then expand this list over time. Crowdsourcing Portal Scans allows our Lightship Team to build a 3D map of the Portal Network that can be used to make future augmented reality (AR) features in Ingress more realistic.

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Animation GIF: Portal Scan Messing by Brian Rose

By working with our Lightship Team, we’re able to scale our team’s efforts and focus on growing the global Agent community. We've got more planned for Year 9 and beyond, so stay tuned and hack the planet.

— Brian and the Ingress Team

-end-

*1:Ingressにおける「ファーム」:主に高レベルポータルの密集地を指す言葉。高レベルのポータルから高レベルのレゾネーターや高レベルのXMPバースターなどを取得する事ができる。
【関連資料】
P8ファームの作り方 - 【MMMMORPG】Ingress攻略(Wiki風味)【大規模社会実験】
https://ingressjp.blogspot.com/2014/09/p8.html, 2014年9月22日公開、2021年10月16日参照。
Ingressメシ【第5回】グリフハックとファームで荒稼ぎ! 麹町のインド料理「マザーインディア」:消費カロリー台無し企画 - ねとらぼ
https://nlab.itmedia.co.jp/hc/articles/1502/14/news008.html