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Voicemeeterを使ってPCで動画の書き起こしをする

Windows 10を搭載したLenovo Legion 560 Proに入っているステレオミキサーを使ってOtter.aiでの書き起こしをしようとした。

ruindig.hatenablog.jp

しかし、Realtek Audio Consoleでクラシックモードに切り替えてステレオミキサーからの入力を有効にしても音声が入力されなかったので原因を調べた。

Realtek Audio Consoleの画面。

調べてみると、ステレオミキサーによる入力が有効なのはRealtek High Definition Audioというオーディオドライバーで、Legion 560 Proに入っているRealtek Audioというオーディオドライバーではステレオミキサーによる入力ができないという事だった。

ステレオミキサーが有効なのに音が入らない - Microsoft コミュニティ

デバイスマネージャー内の「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」の項目に「Realtek Audio」とある。

スピーカーを通じてマイクに吹き込ませるわけにも行かず、Pixel 6を持っていないので評判の良いレコーダーアプリは使えない(仮に持っていても動画の書き起こしのために使うつもりはないが)。

www.watch.impress.co.jp

そこで思いついたのが、仮想オーディオデバイスを使う事だった。PC Watchの記事によると、AppleのMacではBlackHoleがよく使われるようだ。ステレオミキサーでの入力ができないRealtek Audioというオーディオドライバーを搭載するLegion 560 Proでの解決策として、仮想オーディオミキサーのVoicemeeterをインストールした。

vb-audio.com

Voicemeeterは、オーディオビジュアル分野専門メディアのAV Watchで紹介されていた仮想オーディオミキサーのVoicemeeter Bananaと同じ系列のソフトである。Voicemeeter Bananaや同じ系列のVoicemeeter Potatoと比べるとシンプルな画面になっている。

av.watch.impress.co.jp

Voicemeeterの画面

「HARDWARE OUT」をクリックして音声の出力先を一覧から選ぶ。今回は「WDM: スピーカー (Thronmax MDrill One Pro)」を選んだ。

今回は必要ない操作だが、「HARDWARE INPUT」をクリックすると音声の入力先を一覧から選ぶ事ができる。

Windows 10の「設定」アプリにある「システム」内の「サウンド」の項目では、入力に「VoiceMeeter Input (VB-Audio VoiceMeeter VAIO)」を、出力に「VoiceMeeter Output (VB-Audio VoiceMeeter VAIO)」を選ぶ。

ウェブブラウザのマイクの設定画面で「VoiceMeeter Output (VB-Audio VoiceMeeter VAIO)」を選ぶ。画像はGoogle Chromeのマイクの設定画面(chrome://settings/content/microphone)。

録音時のVoicemeeterの画面。音声の入力と出力のボリュームはマウスのドラッグアンドドロップで調整できる。

このようにしてOtter.aiに英語の音声が書き起こされていく。左側のOtter.aiの画面下で青い線が波打っているのは音声が入力されている事を示す。Voicemeeterでの書き起こしのサンプルとして使った動画はIngress公式YouTubeの「Welcome to Ingress」の動画。なお、この動画には既に英語字幕が設定されている。

Voicemeeterを動作させるサンプルとして過去に自分がアップロードした動画を書き起こしてみた。問題なくOtter.aiに英語の音声が入力されて動作している。動画の詳細はこちらを参照。

Voicemeeterの画面の右上にある「Menu」から「Reset Settings (Re-Initialization)」を選んで、その次に「現在の設定をリセットして初期設定にしますが、このまま進めてもいいですか?」という意味のメッセージで「はい」を選ぶと音声の入出力先の選択と音量調整をリセットできる。

audio-technica ポータブルマルチミキサー AT-PMX5P

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  • Audio Technica(オーディオテクニカ)
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こうして書き起こしたものを用いたのが以下のブログ記事になる。

ruindig.hatenablog.jp

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