企画展『JAPAN OLYMPIC TEAM 2020 -東京2020大会で見えたスポーツの価値-』で東京2020オリンピック・パラリンピックメダルを展示していた日本オリンピックミュージアムへ行った。
企画展の概要
JAPAN OLYMPIC TEAM 2020 -東京2020大会で見えたスポーツの価値-|日本オリンピックミュージアム
会場:日本オリンピックミュージアム1階「WELCOME SALON」
会期:2021年10月19日~2022年1月16日
主催:公益財団法人日本オリンピック委員会
協力:アフロ、フォート・キシモト、読売新聞社、日本サッカーミュージアム
備考:ミュージアムへの入場は事前予約制
近代オリンピックの道のり
1904年セントルイス大会、1908年ロンドン大会、1924年パリ大会、1932年ロサンゼルス大会、1936年ベルリン大会、1960年スコーバレー大会など、夏季・冬季のオリンピック大会が日本オリンピックミュージアム前の歩道に刻まれている。
オリンピックシンボル
日本オリンピックミュージアム前に設置されているオリンピックシンボル。後ろの木が邪魔である事に変わりないが、国立競技場を含めるともっと引いて撮ると良いのかもしれない。
館内
エンブレムと公式ウェア
日本代表選手団や各種競技の日本代表チームで活用される、TEAM JAPANのエンブレム。
2022年の北京冬季オリンピック・パラリンピックでの日本代表選手団の公式スポーツウェアと式典・渡航服。
オリンピズムストーリー プログラム
「オリンピズムストーリー プログラム」という映像が常設展示の一角で上映されていた。全8話で33分12秒の長さになる。
内容は以下の8つになる。
- 001 有森裕子「それでも、走り続けた。」
- 002 ビョルナル・ホーケンスモーエン「ヒーローの正体」
- 003 橋本聖子「オリンピック7回出場選手に聞く、21の質問」
- 004 ユスラ・マルディニ「国境を越えて」
- 005 小平奈緒「ライバルの意味」
- 006 ローレンス・レミュー「勇気のメダル」
- 007 ベラ・チャスラフスカ「美しい人」
- 008 桃田賢斗・三宅宏実・川井梨紗子「ATHLETES OF TOKYO 2020」
この「オリンピズムストーリー プログラム」の映像は見る人にとってのオリンピックとは何かを考えるヒントになるはずであると書かれていた。
001 有森裕子「それでも、走り続けた。」
有森裕子さんは1992年のバルセロナオリンピックのマラソン競技で銀メダル、1996年のアトランタオリンピックのマラソン競技で銅メダルを獲得した。
002 ビョルナル・ホーケンスモーエン「ヒーローの正体」
2006年のトリノオリンピックでストックが折れたカナダのサラ・レナーさんを助けた、当時スウェーデン代表コーチを務めたビョルナル・ホーケンスモーエンさん。
003 橋本聖子「オリンピック7回出場選手に聞く、21の質問」
冬季オリンピックに4回出場、夏季オリンピックに3回出場した橋本聖子さん。オリンピック出場前に腎臓病・呼吸筋不全症・B型肝炎を患っていた事も合わせて紹介された。
004 ユスラ・マルディニ「国境を越えて」
2016年のリオデジャネイロオリンピックで難民選手団として競泳競技に出場したユスラ・マルティニさん。
005 小平奈緒「ライバルの意味」
2018年の平昌オリンピックのスピードスケート競技で金メダルを獲得した小平奈緒さん。同大会で銀メダルを獲得した韓国の李相花(イ・サンファ)さんとのライバル関係について、「闘争心は相手に向けるものではなく、極限まで自分に向き合う」という事と、「自分のライバルは敵ではなく仲間である」という事について語っている。
006 ローレンス・レミュー「勇気のメダル」
1988年のソウルオリンピックのセーリング競技で転覆した他チームの選手を救助した功績にピエール・ド・クーベルタン・メダルが授与された当時カナダ代表のローレンス・レミューさん。
007 ベラ・チャスラフスカ「美しい人」
【関連資料】
008 桃田賢斗・三宅宏実・川井梨紗子「ATHLETES OF TOKYO 2020」
東京2020オリンピックに出場した、バドミントンの桃田賢斗さん、ウエイトリフティングの三宅宏実さん、レスリングの川井梨紗子さんが競技を始めたきっかけ、2013年のIOC総会での2020年東京オリンピックの招致決定時の心境、史上初のオリンピック延期に対する心境について話している。
2階の常設展示の一角
「オレは最強だ!」
パラ競泳・視覚障害のクラスで使用されるタッピングバー。プールサイドから選手の身体に触れてターンのタイミングとゴールを伝える。
パラ陸上競技・視覚障害のクラスのマラソンで使用される伴走用ガイドロープ。
ブラインドサッカーで使用されるゴーグルと鈴入りのボール。
アスリートのアントラージュを表す展示。アントラージュとは、選手の家族・スポンサー・監督・コーチ・所属企業など選手を取り巻く関係者を表す言葉。
1階の企画展
スクリーン展示
代表選手による「#arigato2020」(Twitter/Instagram)の投稿が大きなスクリーンに表示されていた。
メダリスト一覧
東京2020オリンピック日本代表メダリストの写真が掲示されていた。サイン付き。ちなみに、獲得した競技別に写真が並んでいる。そのため、個人競技で2個の金メダルを獲得した大橋悠依さんは200m個人メドレーと400m個人メドレーの写真がそれぞれ並んでいる。
日本代表選手団の公式ウェア
日本代表選手団の公式ウェアも展示されていた。
583人
東京2020オリンピック日本代表選手団583人の顔写真が並んでいる展示。
日本代表選手団のフラッグと『ゴールテープ』
日本代表選手団のフラッグと映像の展示。
中央に設置されたモニターに流れる映像は、日本代表選手団の解団式で使用されたもので、日本代表選手が映るアフロ社の写真と、北川悠仁さんと岩沢厚治さんによる音楽デュオの「ゆず」によるTEAM JAPAN公式応援ソング『ゴールテープ』が流れている。
東京2020オリンピック DAILY HIGHLIGHTS 大会総集編
映像は、東京2020オリンピック日本代表選手団の団長を務めた、日本オリンピック委員会専務理事の福井烈さんのメッセージで始まる。
映像の左側に流れるスタッフロールに合わせて選手の写真が映し出されている。選手のみならず、別室でモニター越しに試合中の選手の様子を見ていたコーチ陣が歓喜する様子も映し出された。
日本代表選手と用具
東京2020オリンピックに出場した日本代表選手の写真・プロフィール・コメントが載ったパネルとオリンピックで実際に着用したユニフォームや使用した用具が展示されていた。一部の展示には選手直筆のサインがあった。
サーフィンの都筑有夢路さん。展示はサイン入りの東京2020オリンピック着用ウェットスーツ。
競歩の池田向希さん。展示はサイン入りの東京2020オリンピック着用ゼッケンとユニフォーム。
競泳の大橋悠依さん。展示は東京2020オリンピック着用の競泳用水着。
テニスの錦織圭さん。展示は東京2020オリンピック着用のサイン入りウェア。
スポーツクライミングの野中生萌さん、野口啓代さん。展示はスポーツクライミング決勝のリード競技で使用されたロープ。
スケートボードの岡本碧優さんと堀米雄斗さん。展示はサイン入りのスケートボードデッキ。
サーフィンの五十嵐カノアさん。展示はサーフィン出場選手のサイン入りユニフォーム。
バスケットボールの髙田真希さん。展示は髙田真希さんが東京2020オリンピックで着用したシューズ。
卓球の石川佳純さん。石川佳純さんのサインはユニフォームに向かって左側の胸元に書いてある。
マラソンの大迫傑さん。展示は着用ユニフォームとキャップ(帽子)。
レスリングの川井友香子さん、川井梨紗子さん。展示は東京2020オリンピック時の着用シングレット。
1964年の東京オリンピックの際に44カ国から272種類の樹木の種が持ち寄られて、造林への関心が高い北海道の遠軽町にある北海道家庭学校が50年以上かけて育ててきた木の展示。
柔道の阿部一二三さん、阿部詩さん。展示は東京2020オリンピック時の着用柔道衣。
ソフトボールの上野由岐子さん。展示は東京2020オリンピックの決勝戦使用球と、上野由岐子さんのサイン入りの着用キャップ。
バレーボールの荒木絵里香さん。展示はサイン入りの東京2020オリンピック着用ユニフォーム。
ウエイトリフティングの三宅宏実さん。展示は東京2020オリンピック着用サイン入りユニフォーム一式。
卓球の張本智和さん。展示は東京2020オリンピック着用サイン入りユニフォーム。
陸上トラック競技のサニブラウン・アブデル・ハキームさん。展示はサイン入りの東京2020オリンピックで着用した練習用シューズ。
フェンシングの見延和靖さん。東京2020オリンピックで着用したマスクとユニフォームが展示。サインはパネルに書かれている。
バドミントンの桃田賢斗さん。東京2020オリンピックで使用したラケットが展示されていた。
野球日本代表。パネルのプロフィールとコメントは野球日本代表の中で唯一、2008年の北京オリンピックに続いて出場した田中将大さん。写真は金メダルが決まって胴上げされる野球日本代表監督を務めた稲葉篤紀さん。展示は東京2020オリンピックの決勝戦で使用されたボール。
サッカーの久保建英さん。東京2020オリンピックで着用したユニフォームとシューズが展示。シューズにはサインが入っている。
ゴルフの松山英樹さん。展示はゴルフ日本代表選手のサイン入りのユニフォームとサイン入りのキャップ。なお、誰のサインが書いてあるのかは説明がない。
陸上トラック競技の田中希実さん。展示はサイン入りの東京2020オリンピック着用ユニフォーム。
メダル
かねてから日本オリンピックミュージアムにメダルが展示される機会を待っていた。
東京2020メダルの展示、もう1回やってほしい…
— RuinDig (@RuinDig) 2021年7月27日
オリンピックのメダルももう1回見たいし、都庁展示で見れなかったパラリンピックのメダルも見たい…#Tokyo2020 https://t.co/mcQQQ8N0qB
左から、東京2020オリンピックの銀・金・銅メダル。
東京2020オリンピックの銀メダル。
東京2020オリンピックの金メダル。
東京2020オリンピックの銅メダル。
左から、東京2020パラリンピックの銀・金・銅メダル。
東京2020パラリンピックの銀メダル。
東京2020パラリンピックの金メダル。
東京2020パラリンピックの銅メダル。
東京2020オリンピックメダルケース。
東京2020オリンピック表彰状。1位から3位にはメダルの色に合わせた帯が、4位から8位には藍色の帯があしらわれた。
東京2020オリンピックビクトリーブーケ(造花)。
東京2020パラリンピックビクトリーブーケ(造花)。
表彰式で授与するメダルを乗せるために使用された、東京2020メダルトレイ。扇子をモチーフに、リサイクル可能な再生ABS素材で作られた。
東京2020メダルセレモニーユニフォーム。和装の伝統技術である「重ね」「織り」「結び」「染め」を取り入れながら暑さ対策などの洋装の機能性を兼ね備えている。
以下は、表彰式での選手の様子が写る写真が展示されている。
表彰台
東京2020オリンピックで使用された表彰台も展示。上に乗る事もできた(飛び乗りや飛び降り、表彰台の上で跳び上がるのは禁止)。
禁止事項。
表彰台に乗ってみた。
聖火リレートーチ
東京2020オリンピック・パラリンピックの聖火リレートーチも展示されていた。
東京2020パラリンピックの聖火リレートーチ。
東京2020オリンピックの聖火リレートーチ。
閉館後
閉館後に国立競技場に行ってみた。ゲートFの所に行った。
関連書籍
東京2020オリンピック公式記録集や東京2020パラリンピック公式プログラムに加えて、東京2020オリンピック・パラリンピックの重厚な報道写真集や記録集が出ている。
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©日本オリンピック委員会、アフロ、フォート・キシモト、読売新聞社、日本サッカーミュージアム
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