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東京・渋谷でのNothing Black Dotイベントのレポート

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Nothing Black Dotイベント

2022年9月3日、スマートフォンのPhone (1)や完全ワイヤレスイヤホンのear (1)を開発するNothingの日本初の公式イベント「Nothing Black Dotイベント」が東京・渋谷で開催された。

このイベントはNothingの創業者兼CEOのカール・ペイさんが来日した事に合わせて行われた。応募フォームでは氏名(本名)・メールアドレス・Nothing製品の所持の有無やNFT(非代替性トークン)のBlack Dotの保有の有無などの必要事項に回答して応募した。なお、俺自身はNothing製品やBlack Dotを持っていない。I have nothing with Nothing products.

その結果、参加者に選ばれた事を伝える当選メールが送られて来たのを確認したため、参加する事ができた。

参加者に選ばれた事を伝える当選メールの本文の一部

会場の様子

会場はテクノロジーメディアのギズモード・ジャパンの運営母体である株式会社メディアジーンが入るビルで行われた。

ギズモード・ジャパンの運営母体である株式会社メディアジーンが入るビル

イベント会場の入口に掲げられたNothingのロゴ

受付の机の上にあったNothingの完全ワイヤレスイヤホンのear (1)と、奥はイベント参加者の証として、胸元かマスクに貼るように受付で渡されたシール。
受付の机の上にあったNothingの完全ワイヤレスイヤホンのear (1)と、奥はイベント参加者の証として、胸元かマスクに貼るように受付で渡されたシール。

受付の机に向かって後ろ側に飲み物が用意されていたり、各テーブルを回る形でフィンガーフードが配られる時があった。

受付の第1号になり、最前列付近に座った。それぞれの席には参加者へのプレゼントとして、GIZMODOステッカー2枚と、椅子にはNothingのTシャツ(Lサイズ)が掛けられていた。

イベント開始前の壇上の様子。スクリーンに映されていた映像は以下の動画になる。

Nothing Phone (1)、ついに登場。

左は『トポロメモリー』で、右は『テストプレイなんてしてないよ 黒』になる。「どちらにしますか?」と尋ねられて、同じテーブルの参加者の人がトポロメモリーを選んだ。
左は『トポロメモリー』で、右は『テストプレイなんてしてないよ 黒』になる。「どちらにしますか?」と尋ねられて、同じテーブルの参加者の人がトポロメモリーを選んだ。

席に座っていると、ギズモード・ジャパンの西谷茂リチャードさんから、イベント開始までの参加者同士のアイスブレイク用にテーブルゲームが渡された。

トポロメモリー

イベント開始まで同じ机に座った参加者とトポロメモリーのルールを確認しながらアイスブレイクをしたり、話をしていた。

イベントが始まると、Nothingのカール・ペイCEOのインタビュー動画に登場した、ギズモード・ジャパン西谷茂リチャードさんが司会を務めた。

【独占インタビュー】Nothing CEO カール・ペイが裏側を語る!

イベントの様子

イベントではリチャードさんの通訳を通じながら、カール・ペイさんの今回の来日について語る場面、参加者との簡単なアクティビティ、参加者からの質問コーナー、登壇したNothingメンバーから参加者に質問するコーナーなどが設けられた。

左から、ギズモード・ジャパンの西谷茂リチャードさん、Nothingのカール・ペイCEO、同じくNothingのジェシー・リーさん、スティーブン・ガオさん
左から、ギズモード・ジャパンの西谷茂リチャードさん、Nothingのカール・ペイCEO、同じくNothingのジェシー・リーさん、スティーブン・ガオさん

以下、リチャードさんの通訳などを聞きながらイベント当日に記したメモに基づいてイベントの様子を明らかにしていく。全ての内容について詳細に記せていない点がある事も了承してほしい。

来日について

カール・ペイさん自身はプライベートでの来日経験があり、富士山を一夜で登ったというエピソードを明かしていた。
一方で、ビジネス目的としては初めての来日になるとのこと。
今回の来日では業界パートナーやクリエイティブとも面会して、忙しい日々を送っているとのこと。また、寿司を3回食べたとも。

【カール・ペイさんのInstagram】

www.instagram.com

アクティビティその1

以下の質問を1つずつ出し、当てはまったら立ち続けるという内容のアクティビティが行われた。

  1. 1日以内にPhone (1)の発表イベントを見たか
  2. YouTubeのNothingシリーズを1つでも見たか
  3. KITH TOKYOを訪れたか
  4. Phone (1)を持っているか
  5. Phone (1)に隠されたイースターエッグを試したか
  6. 会場に来るまで30分以上かかったか

最後まで残った人にはカール・ペイさんから完全ワイヤレスイヤホンのear (1)が景品として手渡された。

透明な充電ケースに入った完全ワイヤレスイヤホンのear (1)。左はホワイト、右はブラック。出典/Source:Nothing

リチャードさんからの質問

カール・ペイさんからリチャードさんへの感謝、ギズモード・ジャパンによるサポートの感謝が伝えられた後に、リチャードさんからカール・ペイさんに質問が投げかけられた。

  1. Black Dotとは
  2. Nothingにとっての日本市場
  3. コミュニティへの期待
  4. 日本市場での計画と期待
Black Dotとは

NothingはNFT(非代替性トークン)のプロジェクトとして、Black Dotを発表している。

www.gizmodo.jp

そのBlack Dotの意味についてカール・ペイさんが以下のように語った。

Nothingのロゴはドット(点)でできている事。

40年前と今とは起業の仕方が違う事。シリコンバレーにいなければ学べなかったテクノロジーなどがインターネットがあれば情熱を持って学べて、島国でもできるようになった事。

ドット(点)で構成されているNothingのロゴ。出典/Source:Nothing

Appleは「i」の会社=個人に焦点を当てた会社とする一方で、Nothingは「we」の会社=多くの人々に焦点を当てた会社で、ドット(点)はその集合体を表していると明らかにした。

コミュニティの人から投資できるような体制を築いていて(日本では法規制のため難しかった)、役員会にもコミュニティの人が参加しているとのこと。

jp.nothing.tech

Black Dotはメンバーシップのようなもので、Nothingが開設したDiscordの専用チャンネルなど、今後も更に取り組みを拡大していくとのこと。また、Black DotはPhone (1)をスペックが不明のまま買ってくれた人などへの証であり、Black Dotをこれから欲しい人は、Black Dotを持っている方から入手したり、イベントで入手したりできるようにする方向についても語られた。

Nothingにとっての日本市場

Nothingにとって日本市場をどう見ているのかという質問。これにはスティーブン・ガオさんが答えた。

Nothingにとって日本市場は完全ワイヤレスイヤホンのear (1)の反響のようにデザインやスペックなどが良い製品に対して評価が高いという事。

Sony任天堂を参考にしたところもあると思うと言い、一歩一歩着実に進める一方で楽しい事もクレイジーな事もやっていくとも語った。

ear (1)のホワイト。出典/Source:Nothing

コミュニティへの期待

コミュニティに期待する事についての質問には、カール・ぺイさんが答えた。

分散型の会社の作り方を目指していて、世界の裏側にいるデザイナーやエンジニアなどと協力していくような形について語った。また、コミュニティを含めた皆で「i」の会社(Apple)を打ち倒そう、という思いも明らかにした。

日本市場での計画と期待

日本市場での計画と期待についての質問には、スティーブン・ガオさんが答えた。

Nothingのビジョンを知ってもらいたい。どうやって製品を作るか、ただアイコニックな製品を作るのではなく、自分の友人や家族にも紹介したい製品を作る、どのようにやるかという実務は着実に行う中で良い製品やサービスを作っていくと語った。

参加者からの質問

リチャードさんからの質問が終わり、続いて挙手をした参加者からカール・ペイさん達に質問するコーナーが設けられた。質問の内容は以下の通り。

  1. 10年後のスマートフォンやガジェットの展望
  2. Phone (1)のグリフインターフェースが日本の携帯電話市場からすると目新しくないという評価について
  3. Nothingのエコシステム
  4. Nothingのデザインや広告での一貫したイメージ
  5. フィードバックの優先順位
10年後のスマートフォンやガジェットの展望

10年後のスマートフォンやガジェットの展望についての質問。カール・ペイさんが答えた。

(10年後のスマートフォンやガジェットの展望を語る事は)難しい。スマートフォンより重要なカテゴリーを見つけるのは難しい。ドローンやVR/ARなど、これまでの10年もスマートフォンより重要になるだろうという製品はあった。スマートフォン自体は成熟していて、テクノロジーを通じて生活を便利にする方法を目指している。身の回りのガジェットをスマートフォンで操作する一例としてテスラのウィジェット(テスラ車との連携機能)があると語った。

Phone (1)のグリフインターフェースが日本の携帯電話市場からすると目新しくないという評価について

日本のメディアにおいて、Phone (1)のグリフインターフェースが折りたたみ式の携帯電話がある日本の携帯電話市場からすると目新しくないという評価がある事についてどのように感じているかという質問は、実は俺が尋ねた質問になる。カール・ペイさんが答えた。

他と違う事は着実にやらないといけないという事を語り、Phone (1)のグリフインターフェースは単なるギミックであるという批評は目にしているとも語った。

また、Nothingとしての初期の一歩だったという事にも触れて、2021年はイヤホンを作る会社だったが、今後は氷山が見えるようになっていくと語った。

NothingのスマートフォンのPhone (1)。左はホワイト、右はブラック。出典/Source:Nothing
NothingのスマートフォンのPhone (1)。左はホワイト、右はブラック。出典/Source:Nothing

Nothingのエコシステム

製品同士の連携が充実しているAppleのエコシステムを例に、Nothingの製品を用いて接続するエコシステムの形成についての質問。カール・ペイさんが答えた。

Appleは素晴らしく、またカール・ペイさん自身もAppleのファンである。Appleのエコシステムは閉鎖的であるとしながら、Nothingはオープンにしていく、周りの他社製品と仲良くできるようにしていくと語った。また、Nothingのエコシステムの接続性はシンプルだが、どのように繋げていくかは製品展開次第で、製品が増えれば繋がりはリッチになっていくとも語られた。

Nothingのデザインや広告での一貫したイメージ

Nothingのデザインや広告などに用いられる一貫したイメージについての質問。カール・ペイさんが答えた。

一番大事なのは、Nothingのメンバー(社員)が同じ方向を向いている事。一般的な会社ではそれぞれの部門が分かれていて、別々の事をやっているように見えてしまう事に触れながら答えた。

フィードバックの優先順位

フィードバックのプライオリティ(優先順位)についての質問。カール・ペイさんが答えた。

フィードバックの原因に注目する。バグなら直せば良いが、デザインや機能に対するフィードバックはフィードバックを送ってきた人がどんな人なのかを見る。全員からのフィードバックを受けて提供していたら全てのサービスを無料で提供しなければならなくなると語った。

jp.nothing.tech

jp.nothing.tech

カール・ペイさん達からの質問

参加者からの質問コーナーが終わり、続いてカール・ペイさん達から参加者に対して質問するコーナーが設けられた。質問は以下の通り。

  1. FeliCaの重要性
  2. IP68の防塵防水性能の重要性
  3. iPhoneからAndroidへの乗り換えをより良くするには
FeliCaの重要性

カール・ペイさんから「おサイフケータイ」の基幹となるFeliCaについて、鉄道の駅の改札ではあまり使っていないように見えるが重要性について教えてほしいという質問が挙がった。
FeliCaが重要だと思う参加者が挙手をして、挙手をした人の中で「我こそは重要性を話したい」という人が答えた。

回答した参加者の人からは、スマートフォン1個でカフェテリアや駅の改札など生活の中でたくさん使えるという理由を挙げてFeliCaの重要性について説明されていた。

IP68の防塵防水性能の重要性

スティーブン・ガオさんから、IP68の防塵防水性能の重要性について質問があった。

回答した参加者の人からは、iPhoneで撮影する人が多い事から、スマートフォンが体の一部になるからこそ、防塵防水が重要である事が語られた。

iPhoneからAndroidへの乗り換えをより良くするには

カール・ペイさんから、日本市場におけるAppleのiPhoneの普及ぶりについて触れながら、iPhoneからAndroidへの乗り換えをより良くするにはどうしたら良いかという質問が挙がった。

この質問には2人の参加者が回答した。
1つは、日本市場はiPhoneがブランド化されている、Androidは操作性が多様で、iPhoneは操作性がシンプルである事、よってAndroidにもシンプルな操作性がある事で、iPhoneからAndroidに乗り換えやすくなると説明された。
もう1つは、Androidは個性があるOSだと思っていて、もっとウィジェットなどで自分だけのホーム画面を作れるようにすると良いと説明された。

Androidスマートフォンのホーム画面にウィジェットを設置した時の一例。端末はGalaxy A53 5Gを使用。

アクティビティその2

Phone (1)のグリフインターフェースの点灯パターンがどんな名称なのかを2択と3択で当てるアクティビティが行われ、最後まで残った人にカール・ペイさんとスティーブン・ガオさんから完全ワイヤレスイヤホンのear (1)が景品として手渡された。なお、カール・ペイさんも最後まで残っていた。

カール・ペイさんら壇上のNothingメンバーも参加

2つ目のアクティビティについて説明して手元のPhone (1)でグリフインターフェースを点灯しようとする西谷茂リチャードさん

グリフインターフェースの点灯パターンとその名称については以下の動画を参照してほしい。

www.youtube.com

終わりに

2つ目のアクティビティが終わり、カール・ペイさんから「また会える事も楽しみにしているし、コミュニティが大きくなる事も楽しみにしている。」というメッセージが参加者に伝えられた所でイベントは無事終了した。

イベント終了時のフォトセッション。左から、ギズモード・ジャパンの西谷茂リチャードさん、Nothingのカール・ペイCEO、同じくNothingのジェシー・リーさん、スティーブン・ガオさん。壇上の4人がPhone (1)を掲げた。

終了後、カール・ペイさんとの写真撮影を行う列ができたり、参加者のそれぞれが所有するスマートフォンのPhone (1)や完全ワイヤレスイヤホンのear (1)にカール・ペイさんのサインを求める人がいたり、西谷茂リチャードさんと同じくイベント会場にいらっしゃったギズモード・ジャパン編集部の綱藤公一郎さん金本太郎さんの3人と写真を撮る人などもいて、イベントは無事に終了した。(カール・ペイさんやギズモード・ジャパンの綱藤さん・金本さん・リチャードさんと写真を撮ってもらいました。この場を借りて改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。)

イベント終了後に、イベント登壇時にスマートフォンのIP68の防塵防水性能の重要性について参加者に質問したスティーブン・ガオさんにジェシー・リーさんの通訳を通じて、Nothingの本社があるロンドンに住んでいた過去の経験から、乾燥したロンドンの気候に比べて、湿度が高くて更には梅雨の時期や台風などによる激しい雨が降る気候である日本で生活しているからこそスマートフォンに高い防塵防水性能が、特に防水性能が求められている、という日本でのスマートフォンの防塵防水性能の重要性の持論について伝えた。貴重な意見として受け取っていただいた。

イベント会場で撮影していたNothingの撮影チームのサムさん
イベント会場で撮影していたNothingの撮影チームのサムさん

Nothingの撮影チームのサムさん
Nothingの撮影チームのサムさん

イベント会場入口に飾られていた、ギズモード・ジャパンのYouTubeチャンネルがチャンネル登録者数10万人を達成した記念にYouTubeから贈られた銀の盾。
イベント会場入口に飾られていた、ギズモード・ジャパンのYouTubeチャンネルがチャンネル登録者数10万人を達成した記念にYouTubeから贈られた銀の盾。【動画】

Nothingのロゴが載ったパネル

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